
縦張りの板壁
灰色の縦張りの板壁と切妻屋根。素材の陰影が、クラフツマンらしい表情をつくります。
WORKS






種別=2階建て/延床の目安=約36坪/工期の目安=約6か月
石とラップサイディング、ドーマー窓。北米の伝統様式を、日本の街並みへ。
足元を石で固め、壁は横張りの板で軽やかに。切妻屋根に抜けるドーマー窓が、屋根裏に光と表情を与えます。
ポーチは玄関前のもうひとつの居場所。季節の花が主役になる前庭とあわせ、通りから見ても“物語のある外観”に。伝統様式の素材使いを、現代の断熱・耐震性能に載せて実現しました。
クラフツマン様式の家並みに憧れがあり、その意匠を自分たちの住まいで実現したいというご希望でした。一方で、伝統的な様式の家は現代の性能面で不安が残るのではないか、という懸念もお持ちでした。家の中だけで完結せず、外とゆるやかにつながる居場所が欲しいというお話もありました。
石とラップサイディングの外壁、切妻屋根にドーマー窓という様式の骨格を丁寧に踏襲しながら、構造と断熱は現代の性能基準で設計しました。意匠は伝統に、性能は現在に、という役割分担を明確にしています。玄関前のポーチは通過するだけの場所ではなく、腰を下ろして過ごせるもうひとつの居場所として計画しました。年月とともに愛着が深まる家を目指しています。ドーマー窓の位置と大きさは、屋根裏の断熱材の厚みを確保できる範囲で何度も原寸大の型紙をあてて検討し、外観の意匠と断熱性能の両立点を探りました。施工中、石張り部分の下地精度が想定よりシビアで、ラップサイディングとの取り合い部分を左官と大工が現場で共同調整しています。引き渡し後、施主様がポーチで実際に腰掛けて過ごされる様子を確認し、当初の設計意図どおり「もうひとつの居場所」として機能していることを確かめました。

STEP 01
骨組みを組み上げ、建物の輪郭が立ち上がる段階。強度と精度を確認しながら進めます。

STEP 02
下地を整えたうえで外壁を塗装。色味と質感を吟味し、長く美しい外観をつくります。

灰色の縦張りの板壁と切妻屋根。素材の陰影が、クラフツマンらしい表情をつくります。

格子窓越しに漏れる灯りが、玄関先の紫陽花を優しく照らします。帰宅時に目に入る、小さな癒やしの景色です。

調光できる木製シャッターが、光と視線を上品に調えます。

「絵本に出てくるような家に憧れていました。ポーチで珈琲を飲む時間が、いちばんのお気に入りです。」(デモ)
土地がこれからでも、様式を決めていなくても構いません。いまの段階に合う入口をお選びください。